お知らせ

令和7年秋季企画展「仏教と子ども」展

 今年3月、延暦寺所蔵「護法童子立像」が国指定の重要文化財になりました。延暦寺の文化財では平成12年(2000)「宗存版木活字」以来、25年ぶりとなります。これを記念して、比叡山国宝殿の本年度秋季では「仏教と子ども」展を開催いたします。

 日本仏教史において、子ども(童子)は世俗を離れた、穢れなき存在として神聖視されてきました。例えば、不動明王や弁才天などの神仏や高僧たちに仕える使者として、童子が眷属や護法としての役割を担っていました。これは童子が神仏のいる聖なる世界と俗世をつなぐ特別な存在として信仰されてきたことに由来します。また、仏教を開いた釈尊生誕を表わした誕生仏や聖徳太子の幼形像など、祖師を子どもの姿で表わした絵画・彫刻も残っています。子どもは俗世にありながら神仏に近い存在として定義され、仏教において特別視されてきました。

 本展覧会では比叡山ゆかりの寺院を中心に、神仏に仕える子どもや童子姿の神仏、あるいは子どもを護る神仏など、子どもにまつわる仏教美術の名品を紹介していきます。この展示を通じて、仏教美術や文学など比叡山の文化に触れていただく良い機会としていただければ幸いです。

会期

令和7年10月11日(土)~12月8日(月)(前後期)

  • 前期:10月11日~11月6日
  • 後期:11月8日~12月8日

※10月10日(金)、11月7日(金)、12月9日(火)は展示替えのため臨時休館

会場

延暦寺境内 国宝殿

重文 護法童子立像
重文 文殊菩薩像
重文 毘沙門天像
十禅師像

主な作品

  • 【彫】重文 護法童子立像 鎌倉時代、延暦寺
  • 【絵】重文 文殊菩薩像、鎌倉時代、延暦寺
  • 【絵】重文 毘沙門天像 一幅、鎌倉時代、延暦寺一山 実蔵坊
  • 【絵】重文 地蔵菩薩像 一幅、鎌倉時代、延暦寺一山 明徳院
  • 【絵】十禅師像、室町時代、延暦寺
  • 【彫】誕生釈迦仏立像 一躯、白鳳時代、滋賀・聖衆来迎寺
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2025.09.03
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